焚き火→紅茶→ミントアイス。五感で味わう北欧サウナの魔法

サウナーの聖地と呼ばれる場所が、地方との玄関口、東京の上野から歩いて数分のところにある。

ドラマ「サ道」において、主人公たちのホームグラウンドサウナの位置付けとなっており、ほぼ毎回施設が映っていたことを知っているサウナーも多いのではないだろうか。

今回の記事は「ととのい」ジャンルで執筆するが別記事で「麺脇役」も執筆予定なのでそちらも見てほしい。

今回は、仕事終わりの夕方にカプセルホテルを予約しいざチェックイン。

エレーベーターに貼ってある無数のサウナ好きインフルエンサーのステッカーと、エレベーターを降りた時に迎えてくれる無数の直筆サインが、サウナーに愛されていることの証明書となっている。

料金を支払い、いざ、ととのいの場へ!

サウナは高温と中温の2種類用意されているが、俺は圧倒的に高温サウナが好きなのでここでは中運サウナについては省略する。

身体を清めた後、高温サウナに入り席を探す。

高温サウナは3段構造になっており、その中でも一番低い位置が俺の定番であり、お気に入りの場所。

お気に入りの定位置が空いていたので迷わず座る。

まず、第一に感じたのは木を燃やしたような懐かしい匂いが俺を包む。

キャンプファイヤーの焚き火の匂いに近いかもしれない。

高温サウナ室は、赤オレンジの照明に包まれており、絶妙に匂いともマッチしている。

そして、しばらくすると紅茶のような匂いに変わった。

実際には匂いが変化することはあり得ないのだが、確かに匂いの変化を感じたのである。

「まるでティーポットの中のティーバッグみたいだなあ」

そんなことを思いながら、目を瞑り、自分の体と対話する。

汗がじわじわと溢れ出し、頃合いを見ながら水風呂へ向かう。

水風呂からはほのかにミントの香りがしたような気がした。

高温サウナの真隣に水風呂があり、動線もバッチリである。

深さもそこそこあり、ゆっくりと身体を沈め、首まで浸かる。

キャンプファイヤーの後に、紅茶を嗜んだ後のデザートである。

例えるなら、ミントアイスといったところか。

贅沢なディナーを楽しんだ後に、外のととのい椅子に座る。

大都会の真ん中で、夜空を眺めながら外気浴ができる贅沢な場所。

椅子の数も、寝れるタイプの椅子が3個、その他の椅子が20個ほどは最低でもあった気がする。

こんなにたくさんの椅子も全て埋まっており、皆、気持ちよさそうに椅子に座っている。

なんとなくだが、ここ北欧の客層として紳士的な人が多いように感じる。

皆、自分のサウナ流儀を持っており、マナーが良い人が明らかに多いと感じた。

ーーーきっとサウナ以外でも他人を気遣える人なんだろうなーーー

マナーの良さからこんなことを連想してしまう。

サウナ愛がマナーを良くするのか、マナーをよくすることがサウナ愛につながるのか。

ただ一つ言えるのは、一人一人のこういった心がけが気道の良い空間につながるのは間違いない。

そして、そのような文化を纏っているここ北欧がサウナの聖地というのも十分に頷ける。

そんなことを考えながらサウナを上がった後に、北欧内にある食堂へ行き、チャーシューメンを頼んだ。

マナーよく綺麗に並べられたチャーシューと上品なラーメン丼が印象的であり、研ぎ澄まされた感覚で食べるラーメンが一際身に染みた。

一緒に頼んだ麺脇役「北欧カレー」については別記事で。

ーーーマナーの良い人間が集まると、相乗効果で気持ちの良い空間が生まれるーーー

そんなことを感じた一日だった。

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