1. あらまし
以前から、どうしても行きたいと思っていたサウナがあった。
そのサウナは、日本と日本を繋ぎ、日本と世界を繋ぐ場所にある。
飛行機が一般的でない時代、人々は空を見上げて「空を飛べたらいいのにな」と夢を描いたはずだ。
今回訪れたのは、その空の玄関口「羽田空港」直結のホテル——
ヴィラフォンテーヌ グランド 羽田空港 内にある 「泉天空の湯 羽田空港」。
ここでは宿泊客だけでなく一般利用も可能だが、私は断然「宿泊利用」をおすすめしたい。
理由は大きく3つ。
- 宿泊者は一般利用より安く、しかも滞在中は何度でも出入り可能。
- 高級ホテルにもかかわらず、日によっては破格の宿泊料金。
- 早朝便でも空港直結の安心感がある。
経済性・利便性ともに抜群で、旅人に優しいホテル&サウナといえる。
2. サウナについて
サウナ室は白を基調とした明るいモダンな空間。
雛壇は4段ほどあり、温度計が上下に設置されていて約10℃の差。
- 上段:約90℃
- 下段:約80℃
数字以上に「しっかり熱い」体感があり、下段なら初心者も安心、上段ならサウナーも満足できる絶妙な設計だ。
水風呂と導線
サウナを出てすぐに水風呂が配置され、温度も「冷たすぎず、ぬるすぎず」。
導線も完璧で、体をクールダウンした後はスライドドアを二重に通過し、ととのい椅子へ。
外気浴と“風”
夜の外気浴スペースでは、BGMで小鳥の囀りが流れ、目の前に飛行機の離発着。
そして印象的だったのは「風」。
上から、下から、斜めから——あらゆる角度から吹き抜ける強い風。
天然の巨大ドライヤーに全身を包まれながら、ととのいを体感した。
※実際に「風でタオルが飛ばされるので注意」という札が貼られていたので、どうやら日常的に吹いているらしい。
漢方蒸し風呂(漢方スチーム)
さらに「漢方蒸し風呂」も用意されており、壺に入った漢方が霧と共に立ち込める。
湿度の高いミスト空間で、前に座る人の顔が見えないほどの濃密な体験だった。
夜は強風と夜景、朝は富士山と飛行機。
時間帯ごとに表情が変わるのも、羽田ならではの魅力だ。
3. サウナ飯(ラーメン)
サウナ後のお楽しみは、やはりラーメン。
ここで出会ったのは 「あさり潮ラーメン」。
アサリがたっぷり入ったあっさり系で、サウナ後の体に染み渡る一杯。
脂っこさはなく、まるで「旅立ちの朝に備えろよ」と背中を押されているようだった。
もちろんビールも忘れずに。
空港直結の安心感とともに味わう一杯は格別だ。
まとめ:旅人を安心で包む“天空サウナ”
泉天空の湯 羽田空港は、
- 空港直結の利便性
- モダンでしっかり熱いサウナ
- 羽田の夜景と富士山を望む外気浴
- 優しいサウナ飯「あさり潮ラーメン」
すべてが揃った、まさに 旅人を癒す天空サウナ。
ーーー「人と人を、安心で繋ぐ場所」ーーー
そんな言葉が似合う、ととのい体験だった。