1. あらまし
俺はラーメンが大好きである。
ブログを立ち上げたのも、Xやnoteを始めたのも、すべてはラーメンへの情熱を誰かと共有したいからだ。
数多あるラーメンを食べた後の感動を、ブログやSNSという「形」に残し、自分がラーメンと向き合ってきた証を残したい──そんな思いが強い。
俺にとって一杯のラーメンはアートだ。
スープの色、具材の配置、丼のデザイン…店内のインテリアや流れる音楽までもが「世界観」を作り上げている。
ラーメンを食べることは、作り手や客一人ひとりの物語を味わうことでもあるのだ。
ただ、感情をどう言葉にして残すかは難しい課題だ。
そんなときに出会ったのが、梅田悟司さん著 『「言葉にできる」は武器になる』(日本経済新聞出版社)だった。
2. 著者紹介
梅田悟司さんはコピーライター、実業家、大学教授と多彩な顔を持つ人物。
「ジョージア 世界は誰かの仕事でできている。」「バイトするなら、タウンワーク。」など、誰もが知るキャッチコピーを手がけてきた。
その実績が裏付けるように、本書もシリーズ累計35万部を超えるベストセラーとなっている。
「言葉とどう向き合うか」を真正面から描いた一冊だ。
3. 本の内容と学び
本書は大きく3章で構成されている。
- 第1章:「内なる言葉」と向き合う
- 第2章:正しく考えを深める「思考サイクル」
- 第3章:プロが行う「言葉にするプロセス」
なかでも強調されているのが「内なる言葉」の重要性だ。
俺なりに解釈すると、内なる言葉とは──
自らの思考や価値観、心の奥で燃えている熱量、そしてそれを外に伝えたい衝動。
これを深く掘り下げれば、やがて他人を巻き込む力強い言葉となって外に放たれる。
小手先のテクニックではなく、言葉の源泉をどう育てるか。
それを一つひとつ丁寧に教えてくれるのが本書だ。
4. ラーメンに置き換えてみる
この学びをラーメン体験に置き換えると──
まず「ラーメンに深く感動すること」がすべての出発点だと感じる。
自分が本当に感動していなければ、熱量ある文章は書けない。
逆に、深く感動したときにその気持ちを掘り下げれば、外に向かう言葉も自然と説得力を帯びていく。
そして、もっとも大切なのは「感動が冷めないうちに言葉にすること」。
これはラーメン記事を書くときに、まさに実感しているポイントだ。
例えば『とものもと』の記事も、食べた直後の衝撃をすぐ言葉にしたからこそ、文章に熱が宿った。
まさに「内なる言葉」が湧き出た瞬間だった。
5. 最後に
『「言葉にできる」は武器になる』を読んで良かったのは、表面的なテクニックではなく、言葉の源泉をどう磨くかを丁寧に語っていたことだ。
ラーメンもまた同じ。
一杯に心から感動し、その熱量を言葉に乗せて伝えることで、誰かの心に届く。
これからもブログやSNSに記事を書くとき、今回学んだ「内なる言葉」を意識し、熱量ある文章を残していきたい。
ーーーたくさんのラーメンに出会い、たくさんの感動をもらって、たくさん共感してもらいたいーーー
✅ まとめ
- 本書は「言葉の源泉」を育てるための指南書。
- ラーメンに感動した体験を即座に言葉にすることの大切さを再確認できた。
- 読書レビューでありながら、ラーメン文学としての独自視点も加わり、神記事34本目にふさわしい内容となった。