1. 麺旅一郎始動
俺のブログにはいくつかのジャンルがある。
「食べ歩き」「ととのい」「麺脇役」「麺言」「待ち読書」…。
そして今回のメインジャンルが「麺旅一郎」だ。
コンセプトはシンプルにして壮大。
「麺食一郎が旅をしながらご当地ラーメンをすする」
これが麺旅一郎のテーマである。
普段は東京都を中心にラーメンを食べて記事にしているが、旅先ではその土地の空気と一緒にラーメンを味わう。
「こんな一杯がここにあるんだよ」という思いを込めて綴っていく。
そして今回の舞台は北の大都市・札幌。
味噌ラーメンと聞けば、多くの人が真っ先に思い浮かべる名店がある。
そう── すみれ本店。
2. 本店への導線
札幌駅から電車に揺られ、最寄り駅から歩くこと10分ほど。
雨がしとしと降る中、味噌ラーメンの歴史を変えた伝説の店へと向かう。
コンクリート打ちっぱなしの壁に大きく掲げられた「すみれ」の文字。
もはやラーメン店というより、堂々たる存在感を放っていた。
すみれは言わずと知れた 「味噌ラーメンの代名詞」。
セブンイレブンやイトーヨーカドーでカップ麺として販売され、全国で親しまれている。
そのブランド力は圧倒的で、日本で最も有名な味噌ラーメン店といっても過言ではない。
暖簾をくぐるとまず目に飛び込んできたのは「お土産専用の部屋」。
これにはさすがに驚いた。
しかし目的はただひとつ──キングオブ味噌ラーメンを食すこと。
券売機には塩ラーメンもあったが、迷わず味噌ラーメンを選択。
席に案内され、胸の高鳴りが抑えられない。
3. 王者の味噌ラーメン
着丼の瞬間、思わず息をのんだ。
山盛りのネギ、分厚いチャーシュー、しっかりとしたメンマ。
表面には黄金色に輝く油の層が広がっている。
寒い北海道でスープを冷まさない工夫なのだろう。
「お客さんにアツアツのラーメンを食べてもらいたい」という思いが詰まっているように感じた。
レンゲを手に取り、まずはスープをひと口。
「うん、うまい」
油のしつこさはなく、味噌の旨みがじんわりと体に沁み渡る。
麺をすする。これも間違いなく美味い。
長年「味噌ラーメン=すみれ」と言われてきた理由が、ひと口ごとに理解できる。
ふと頭に浮かんだのは「キングKAZU」の姿。
プロサッカー界で50歳を超えても現役を続けるレジェンド。
彼が「お客を呼べる存在」であり続けるように、すみれもまた味噌ラーメン界で頂点を守り続けてきた。
そう、すみれはまさに 「味噌ラーメン界のキングKAZU」 だ。
4. トップであり続ける条件
トップに立つことは容易ではない。
さらにトップで居続けることは、想像を絶するほど難しい。
会社社会でもそうだが、足を引っ張り合うことも多い。
その中で、何十年も「味噌ラーメン=すみれ」と言われ続けることは並大抵のことではない。
黄金色に輝くすみれの味噌ラーメンは、ただ美味しいだけでなく「トップであり続けることの価値」を教えてくれた。
今回の札幌遠征ではまだまだ出会うべき一杯がある。
しかし、このキングオブ味噌ラーメンとの邂逅は、俺自身に問いかけを残した。
ーーー「お前はトップを目指す覚悟ができているか?」ーーー
✅ まとめ
- 札幌すみれ本店は、まさに「キングオブ味噌ラーメン」
- ブランド力・味・歴史のすべてが揃った、味噌ラーメン界の頂点
- 一杯のラーメンから「トップで居続けることの凄さ」を学んだ
📌 このブログ記事は「麺旅一郎」シリーズの第1弾。
これから各地で出会うご当地ラーメンを通じて、食と人生の物語を紡いでいきたい。