1 麺旅一郎始動
俺のブログでは様々なジャンルがある。
食べ歩き、ととのい、麺脇役、麺言、待ち読書・・・
そして今回のメインジャンル「麺旅一郎」である。
コンセプトは「麺食一郎が旅をしながらご当地ラーメンをすする」。
これが麺旅一郎である。
東京都を中心にラーメンを食べて思ったこと、感じたこと、みんなに伝えたいことをブログに綴ってる。
その中でも、その土地の雰囲気を感じてもらいながら、「こんなラーメンがここにはあるんだよ」という思いを込めたのが麺旅一郎である。
味噌ラーメンといえば?
北の大都市札幌で有名なラーメン店といえば?
こんな問いを投げかけたら、82パーセントの人が店名を挙げるであろう「すみれ本店」が今回のピックアップ。
上の写真を見てみてほしい。
まず、店の外観。コンクリート打ちっぱなしの壁に「すみれ」の文字。
もはやラーメン店の佇まいではない。
札幌=味噌ラーメンてことはラーメン好きでない人も周知の事実なんだけど、味噌ラーメン=すみれなのも周知の事実である。
つまり、全国数多に味噌ラーメンのトップの圧倒的存在感であり、知名度を誇っているのがすみれである。
セブンイレブンやイトーヨーカドーにもカップラーメンがたくさん置いてあるのも周知の事実である。
つまり、日本で一番の味噌ラーメン店にお邪魔するのが今回の記事ということである。
2 本店への導線
札幌駅から電車に乗り、駅を降りてから10分くらいであろうか。
味噌ラーメンの歴史を塗り替えた店すみれがある。
雨がしとしと降る中、しばらく歩くと歴史的名店にたどり着いた。
俺は味噌ラーメンて札幌だけの文化ではなくて、日本の文化と認識している。
理由は味噌自体が日本を代表する調味料だし、ラーメンだって日本を代表する文化。
つまり、トップとトップを組み合わせた奇跡の奇跡が味噌ラーメン。
味噌って発酵食品で健康にもいいし、美味しく健康になれるラーメン。
女性に人気なのも頷ける。
早速、店に入ろうとしたらなんとお土産だけの部屋があって腰を抜かした。
今までこんなラーメン店に出会ったことはない。
目的はキングオブ味噌ラーメンを食べることなので、気になりつつもラーメンを提供する店へ入った。
券売機を見ると味噌ラーメンだけかと思っていたら、塩ラーメンもあるらしい。
一瞬迷ったが、王道の味噌ラーメンの券売機のボタンを押し、案内された席に着く。
3 王者の味噌ラーメン
着丼をしばらく待つと、キングオブ味噌ラーメンが俺の手元に着丼した。
たくさんのネギとチャーシュー、メンマ。
スープには多めの油が浮いている。
油が多いのはおそらく寒い北海道で、ラーメンを食べるときにスープを冷まさない工夫なのだろう。
「お客さんにアツアツのラーメンを提供して温まってもらいたい」
そんな思いが詰まっているはずだ。
この王者のラーメンを食す前にあるサッカー選手の顔が浮かんだ。
「キングKAZU」である。
サッカーを語る上で欠かせないレジェンドであり、現役のサッカー選手である。
50歳を超えてもいまだにプロサッカー選手として活躍している。
プロフェッショナルとは何か。
最高のパフォーマンスを常に提供し続けること?
それも一つの考え方だと思う。
しかし、KAZUのプロフェッショナルなところは「お客を呼べる」ことである。
今までの歴史や努力の積み重ねで、いまだに現役選手を貫くことができている。
共通点を探るなら、すみれも味噌ラーメンのプロフェッショナル。
「味噌ラーメンといえばすみれ」という認識を何十年間も貫いている。
語弊がないようにいうなら「味噌ラーメン界のキングKAZU」。
そんなことを考えながらレンゲに手を伸ばしスープをすする。
「うん、うまい。油のしつこさもなく味噌の味が心地よい。」
次に、麺をすするが当たり前にうまい。
さすが歴史的味噌ラーメン。
何十年間もトップでい続けられるのも頷ける。
4トップの条件
トップで居続けることはどれだけ難しいか。
サラリーマン社会に限らずかもしれないが足の引っ張り合いでトップになろうとすることさえためらってしまう現状がある。
その中で輝き続ける味噌ラーメン。
黄金色に輝く味噌ラーメンは、トップで居続けることの価値、凄さを教えてくれた。
今回の札幌遠征ではまだまだ出会うべきラーメンがたくさんある。
北の大地で出会ったキングオブ味噌ラーメン。
心の片隅では、トップを目指している俺に問いかける。
ーーートップを目指す覚悟はできてるか?ーーー