はしご階段の先にあった、人生の舵取りを感じさせる一杯。新宿「凪本店」

新宿凪本店での発見

新宿凪本店。

今回の店は色々な発見がたくさんあった。

これからひとつひとつ詳しく述べていきたい。

歌舞伎町ゴールデン街に佇む24時間営業の店

凪本店は東京都新宿区歌舞伎町のゴールデン街にある。

古く趣のある建物が所狭しと並んでいる、日本を代表する独特な街だ。

そんな眠らない街の中で、凪本店もまた24時間営業で眠らないラーメン屋である。

看板メニューは「濃厚煮干しラーメン」

凪といえば「すごい煮干しラーメン」。

店に着くと、早速行列ができている。

その行列は、壁と壁の間(人がすれ違えないほどの超狭い路地)に並んでいた。

行列中に決めた一杯

壁に貼られたメニュー表を眺めていると「特製すごい煮干しラーメン」が目に入る。

「よし、これの大盛りで行こう!」

今日の一杯が決まった瞬間だ。

赤いライトの階段と幼少期の記憶

やがて従業員に呼ばれ、赤いライトに照らされた急なハシゴのような階段を登る。

そのとき、幼少期の祖父母の家の記憶が蘇った。

「ハシゴのような階段」を登って2階に行き、従兄弟たちと遊んだ懐かしい夏休み。

思い出を胸に階段を一歩一歩登る。

狭さも味わいになる空間

席に着くと、肩が触れ合いそうなくらい狭い。

しかし不思議とそれもこの店の味わいのひとつ。

壁一面の有名人サインが、特別な空間を演出している。

巨大な海苔と豪華トッピング

着丼!

「海苔でっけーーーえ!」

普通の10倍はあろうかという大判海苔が丼を覆い、まるで船の帆のようだ。

チャーシュー、ワンタン、煮卵、ネギ──豪華なトッピングに胸が高鳴る。

濃厚煮干しと唐辛子の一体感

まずはスープをひと口。

「煮干しが濃くてたまらなくうまい!」

平打ち気味のモチモチ麺がスープをよく絡め、ワンタンや唐辛子が全体を引き締める。

まるで大海原を航海する1隻の船に乗ったような感覚だ。

海苔による想定外の味変

麺が減ってきたところで海苔をスープに沈めると、予想外の味変が訪れる。

海苔の風味が煮干しスープに溶け込み、新たな表情を見せる。

出前ラーメンの思い出と今

祖父母の家で食べた、少し伸びていたけれど格別に美味しかった出前の醤油ラーメン。

その記憶と重なりながら、今の一杯を味わう。

社会という大海原を思わせる一杯

小学生から大人になり、社会という大海原に飛び込んだ今。

舵取りは完璧ではないが、大まかには目的地に向かって進んでいる気がする。

ーーーはしごのような階段を登ったその先には、社会という大海原の舵取りを連想させる一杯があったーーー

まとめ

  • 新宿ゴールデン街の24時間ラーメン店
  • 看板は「すごい煮干しラーメン」
  • 巨大な海苔と濃厚スープが生む衝撃
  • 幼少期の思い出と重なる、人生を考えさせる一杯
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