3時間並んで出会った、人生を変える担々麺──巣鴨『鳴龍』の一杯に込められたミシュランの気品

今からだいぶ昔に行ったラーメン屋の話。

2017年に、ミシュランで星を獲得した2店舗目の店「鳴龍」へ行った。

最寄駅は東京の巣鴨駅。

巣鴨といえば、「おばあちゃんの街」というイメージが強いが俺はミシュランの星獲得ラーメンを食べるため、行列覚悟で店に行くことになった。

前日には日本国憲法施行70周年を迎えて、当時の安倍首相が「2020年改正憲法施行」の意向を表明した時期でもあった。

それはさておき、記念すべき2店舗目のミシュラン星獲得ラーメン店の実力をこの後、しみじみと体験することになる。

店に着くと、そこには凄まじいほど長い行列ができていた。

その日は絶好の後楽日和だったため、列の長さにも影響していたのであろうか。

本を読みながら長い行列に飛び込む。

ーーーいったい、何時頃に店に入れるのであろうか。ーーーー

また別の日に来ることも考えたが、ラーメンに対する好奇心を今すぐに満たしたいという想いの方が勝った。

ここからは、行列時間をいかに有意義に過ごすかが大事になってくる。

しかし、本を読みながら並べば行列時間も自分の成長につながる生きた時間に早変わり。

結局、店に入れたのは3時間後であった。

店に入り、食券で「担々麺」と「替え玉」の券を買う。

一体、どんな担々麺が来るのだろうか。

楽しみにしながら席で待っていると、めちゃめちゃルックスの良い担々麺が目の前に運ばれてきた。

白の丼とオレンジ色のスープのコントラスト、麺のたたみ方、ひき肉とネギの盛り方・・・

全てが一体となり上品さを醸し出していた。

まずはスープから。

「うまい!牡蠣の深い味と風味を感じながら心地の良い酸っぱさが口いっぱいに広がる」

まるでフランス料理のような気品があり、ラーメンというジャンルに「ミシュラン星獲得」というジャンルを作ってもいいのではないかと感じたくらいだ。

これだからラーメンは面白い!

こんなラーメン、今まで食べたことない!

複雑に味が絡み合いながら、レベルの高い至高の一杯に仕上げている。

ーーーラーメンとの出会いは人生を変えるーーー

皆さんにとってラーメンはどんな存在だろうか。

俺にとってのラーメンは人生に彩りを与えてくれるなくてはならない存在なのである。

今まで食べたことのない味が表現されていたり、食べ方にギミックがあったり、具材の盛り方が特徴的であったり・・・

これって人生と一緒じゃない?

一杯のラーメンに色々な個性が散りばめられていて、人によって感じ方も違う。

そして何より奥が深い。

ーーー俺が記事を熱い熱量で記事を書けるのはラーメンが大好きで新たな発見があるからであるーーー

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